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ースポーツ外傷で起こる骨折とは?症状・応急処置・治療・復帰までわかりやすく解説ー

スポーツ外傷で起こる骨折とは

スポーツ外傷とは、運動中に転倒したり、相手や道具とぶつかったり、強い力が加わったりして突然起こるけがのことです。その中でも骨折は比較的重い外傷の一つで、骨にひびが入った状態から、完全に折れて位置がずれた状態までさまざまです。サッカーやラグビー、バスケットボールなど接触の多い競技だけでなく、野球、陸上、体操、スキーなど幅広いスポーツで起こる可能性があります。

骨折というと「骨が完全に折れる」イメージを持つ方も多いですが、実際には見た目だけで判断しにくいケースもあります。骨の一部に細い亀裂が入った骨折では、強い腫れや変形が出ないこともあります。また、成長期の子どもでは骨の端にある成長軟骨が傷つくこともあり、早めの診断が重要です。

スポーツ中に強い痛みが出たときは、単なる打撲や捻挫と決めつけず、骨折の可能性も考えることが大切です。特に体重をかけられない、動かせない、腫れが急に強くなるといった場合は、無理に競技を続けないようにしましょう。

スポーツ外傷による骨折で見られやすい症状

スポーツ中の骨折では、痛みだけでなく腫れや変形、動かしにくさなど複数の症状が現れることがあります。ただし、骨折の種類や部位によって症状の強さは異なるため、「歩けるから骨折ではない」とは限りません。違和感が続く場合も含め、状態を慎重に確認することが必要です。

強い痛みや腫れが出る

骨折では、けがをした直後から強い痛みが出ることがあります。時間の経過とともに腫れが目立ち、皮下出血によって青紫色になることもあります。押したときに限られた場所だけ強く痛む圧痛が見られる場合もあります。足や足首の骨折では立つ、歩く、ジャンプするといった動作が難しくなることが多く、腕や手の骨折では物を持つ、ひねるなどの動きがつらくなります。

変形や動かしにくさがある

骨がずれている骨折では、患部が不自然に曲がる、左右で形が違うといった変形が見られることがあります。また、関節の近くで骨折すると、痛みや腫れによって関節を動かしにくくなります。しびれ、感覚の低下、手足の冷たさや色の変化がある場合は、神経や血管への影響も考えられるため、早めの医療機関受診が必要です。

スポーツ中に骨折が疑われるときの応急処置

骨折が疑われる場合は、無理に元の位置へ戻そうとしたり、動作を続けさせたりしないことが重要です。患部を動かすことで骨のずれが大きくなったり、周囲の筋肉や血管、神経を傷つけたりする可能性があります。まずは競技を中止し、安全な場所で患部を保護しましょう。

応急処置では、できるだけ患部を動かさないように固定します。添え木がある場合は利用し、なければ厚紙、タオル、雑誌など身近な物で支える方法もあります。固定するときは、けがをした部分だけではなく、その上下の関節まで含めて動かないようにするのが基本です。ただし、変形が強い場合に無理やり真っすぐにする必要はありません。

腫れを抑えるため、タオル越しに冷却する方法もあります。ただし、冷やしすぎによる皮膚トラブルを避けるため、氷や保冷剤を直接皮膚に当て続けないようにしましょう。出血を伴う場合は清潔な布などで圧迫し、骨が皮膚から見えている場合は触れずに救急要請を検討します。

意識が悪い、激しい出血がある、手足が冷たく脈が分かりにくい、しびれが強いなどの症状がある場合は、緊急性が高い状態です。自己判断で移動させず、救急車を呼ぶなど迅速な対応が必要です。

骨折の診断と主な治療方法

医療機関では、けがをした状況や痛む場所、腫れ、変形、動かしやすさなどを確認したうえで、画像検査を行います。一般的にはX線検査が用いられますが、骨折の位置や種類によってはCTやMRIなどが必要になる場合もあります。特に小さなひびや関節周囲の骨折では、初回のX線で分かりにくいこともあります。

治療方法は骨折の部位、ずれの程度、年齢、競技レベルなどによって異なります。骨の位置が大きくずれていない場合は、ギプスや装具で固定し、自然に骨がつながるのを待つ治療が行われます。一方、骨が大きくずれている、関節面に影響している、安定した固定が難しいといった場合には、手術が必要になることもあります。

治療中は、医師の指示に従って患部への負担を調整することが大切です。痛みが減ったからといって自己判断で運動を再開すると、再骨折や治癒の遅れにつながることがあります。また、長期間固定すると筋力や関節の動きが低下しやすいため、状態に応じてリハビリを取り入れ、少しずつ機能を回復させていきます。

スポーツ復帰までに大切なポイント

骨折後のスポーツ復帰は、単に「骨がつながったら終わり」ではありません。競技に必要な筋力、柔軟性、バランス能力、瞬発力などが戻っているかを確認しながら、段階的に負荷を上げていく必要があります。急いで元の練習量に戻すと、再び痛みが出たり、別の部位をかばってけがをしたりする可能性があります。

復帰の流れは、日常生活で痛みなく動けることから始まり、軽いストレッチや筋力トレーニング、ジョギング、競技特有の動作、部分的な練習、通常練習へと進めていくのが一般的です。復帰時期は骨折の種類によって大きく異なるため、周囲と比較せず、医師やリハビリ担当者の判断を参考にしましょう。

特に成長期の選手では、骨の治りだけでなく成長への影響も確認する必要があります。痛みを我慢して競技を続けるのではなく、違和感や腫れが戻ったときは練習量を下げることも重要です。安全に競技へ戻ることが、結果的に長くスポーツを続けることにつながります。

スポーツ外傷による骨折を予防するために

スポーツ中の骨折を完全に防ぐことは難しいものの、日頃の準備や環境づくりによってリスクを下げることはできます。まず大切なのは、競技前に十分なウォーミングアップを行い、筋肉や関節を動きやすい状態にしておくことです。疲労がたまるとフォームが崩れ、転倒や接触の危険が高くなるため、休養や睡眠も予防の一部と考えましょう。

また、競技に合ったシューズやプロテクターなどの装備を正しく使用することも大切です。サイズが合わない靴や傷んだ用具は動作を不安定にし、けがにつながることがあります。練習環境に危険な段差や滑りやすい場所がないか確認することも有効です。

骨の健康を保つためには、食事も欠かせません。たんぱく質、カルシウム、ビタミンDなどを含むバランスの良い食事を心がけ、極端な食事制限は避けましょう。スポーツをしている方は消費エネルギーが多いため、必要な栄養を十分に取ることが重要です。

スポーツ中に強い衝撃を受けたあと、痛みや腫れが続く場合は、早めに医療機関で確認してもらいましょう。適切な診断と治療、リハビリを受けることで、安全な復帰を目指しやすくなります。骨折を疑うサインを知り、無理をしない判断がスポーツを長く楽しむための大切なポイントです。

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